ヴュルツブルクの列車でアフガニスタン出身の17歳の難民が、斧で乗客襲撃。
27歳のシリア人難民による、アンスバッハの自爆テロ。
ミュンヘンではイラン系の18歳の男による銃乱射事件。
そして、ロイトリンゲンではシリア難民がなたで女性を殺害。
これらの事件によって、10人が死亡、60人が怪我をしました。
1週間で4つの殺傷事件が発生するとは、異様です。
バイエルン州ヘルマン内相は、こんなことは今まで経験したことがないと述べています。
これは偶然でしょうか?
„Nein“, sagt Jens Hoffmann vom Darmstädter Institut für Psychologie
und Bedrohungsmanagement. Die zeitliche Nähe könne kaum Zufall sein. Er
glaubt, dass die von den Taten erzeugte Aufmerksamkeit schuld sei. Sie
würde Nachahmer anspornen.
心理学者のホフマン氏は、時間的に近いことは偶然と言えないといいます。
犯人たちが集めた注目が原因といいます。まねしようという気にさせたのです。
Hoffmann: „Leute in einer psychischen Krise, die schon länger über eine solche Tat nachdenken, sehen den großen Effekt und sagen sich: jetzt mache ich das auch.“
ホフマン氏はいいます。
「そのような行為を長い間熟考していた精神的危機にいた人間たちは、大きな効果を知って「自分もやってみよう」と思った」。
動機がイスラム過激思想であってもなくても、精神的にもろかったという点では共通しているといいます。
なぜ南部で事件が多いのか、という点ですが、ドイツの中では裕福で幸せな人が多いというイメージで標的になったとか、キリスト教的な価値観が今でも根強いからとか、いろいろ言われていますが、明確なことはわかっていません。
さて、ドイツの難民は現在、どのような状況に置かれているのでしょうか。
ベルリンの難民施設を訪れたルポです。
出典:ツァイト Die Zeit
21歳のシリア出身のアダム・アリさんは、社会に統合したいし、ドイツ語も勉強したい、社会の一部になりたりという願いをもっています。しかし、どうやってそうしたらいいかわからない。
彼は数カ月前からドイツに住んでいます。その前はベルリン西部の体育館で700人の別の若者と一緒に寝泊りしていました。
「今は1日中、ここの難民施設にいる。YouTube でドイツ語の勉強をしようとしている。ドイツ語コースは定員がいっぱいだったから」
ドイツ人の友人がいるのかとの質問には、「どうやって、どこでドイツ人と知り合いになるっていうんだ」。
彼はドイツの価値観を知っているといいます。男女が平等に扱われ、基本法は守られ、同性愛が認められる。
彼はシリアで法律を勉強していて、ドイツでも続けたいそうですが、それを助けてくれる人がいません。
アダムのような若者は大勢いるようです。
シリア出身のパレスチナ人、ラーハト・ハジールさんは、現状に不満を抱えています。
朝起きて、だらだらしたり、フィットネススタジオへ行く。ドイツ語は少しできる。最初は自腹でドイツ語コースへ通っていたけれど、資金が尽きて今は行っていない。国家のない者は、ドイツ語コースの資金援助を受けられない。
しかし、連邦移民局はこの規則を変更したのでしたが、誰も彼にこのことを知らせてあげた人はいなかったようです。
彼は言います。
「私は歯科医で、働くことができます。でも私は何をしたらいいんでしょう。許可されていないんです!」
社会に統合するにはどうすればいいのか、彼は途方にくれています。
ドイツの友人はいるかとの問いには、
「どうやって知り合いになるというのか。道で話しかければいいというのか」。
彼の周りには同じような境遇の人がたくさんいるといいます。
働くことが許されず、毎日無為に過ごすしかない若者たちは、日常で何の見通しもなくフラストレーションを募らせています。
彼らのような人たちが、再び人生の意味を与えようとする、イスラム過激主義の犠牲者となるのではないでしょうか。
彼らは自分たちの権利や義務について何も知りません。役所がどこにあるのかもわかりません。
政治家の多くは、統合して、われわれの価値観を受け入れなさい、と要請します。統合コースを拒んだものは、制裁が課され、ドイツに長期滞在は許されなくなります。
難民に統合の意思がないのではなく、連邦政府に統合の準備・提案がないのです。
国際社会の圧力で難民を受け入れるだけ受入れ、ドイツ国内の各施設に難民を送った後は彼らの運命にゆだねる、というやり方ではどうにもなりません。
連邦政府は難民の若者が実際に社会で勉強し、働けるための基盤づくりを早急に行うべきと思います。


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