欧州が年々、暑くなっています。
気候変動はいろいろなところに影響が出ていますが、ワインづくりにも、ここ数十年で大きな変化が生まれています。
ドイツでワインといえば、モーゼルやラインガウが有名です。
ワイン生産の北限といわれる北緯50度付近に位置しています。
一般的にはワインといえばフランス、イタリア、スペインが有名です。
地中海地方は乾燥した夏と雨が多い温暖な冬によって価値の高いブドウが栽培できるのです。
赤ワインが主流です。
一方ドイツの気候に適しているのは白ワイン。
白いブドウは高温を必要せず、冬の厳寒と夏の多雨で繁茂します。
ドイツワインを代表するリースリング
北ドイツは寒さが厳しいため、ブドウ栽培に適さず、今までは主に南、南西ドイツのみでした。
このドイツ=白ワイン、栽培の北限が北緯50度というこれまでの常識が、ここ数十年で覆されつつあります。
気候変動に早期に着目していたワイン製造者たちは、すでに90年代に地中海産赤ブドウ栽培を試みました。そして、成功を収めてます。
ブドウ栽培にとって気候変動は悲劇ではありません。ドイツの夏は地域によって最大で2度も気温が上がっているといいます。植物の生育期間が長くなり、ブドウとワインの品質を高めているのです。
今までスペインやフランス、イタリアだけで育ったブドウの品種がドイツでも栽培できたら、ドイツは新たな赤ワインの国にもなりえますね。
一方で、企業にとっては挑戦的課題も。
従来のような栽培法を続けるわけには行きません。気候変動から利益を得るには、古い習慣を捨てて新しい戦略を練る必要があります。
気候変動によってブドウの含有成分も変ります。糖度が90度を超えるようになりました。
砂糖が多いとアルコール度数が高まり、酸味が減るといわれます。
糖度と酸味の比率が変ることで、ドイツのリースリングにも影響を与えます。
氷結したブドウから造られる アイスワインにとっては温かい気候は良くなく、栽培地が北に移動するかもしれません。
北のバルト海でもずいぶん前からブドウ栽培が試みられているそうです。北ドイツ、南イングランド、ポーランド、スカンジナビア諸国では約10年前からブドウ栽培が始まっています。
最北のワイン畑は、今ではドイツ北端のジュルト島 (Sylt) となりました。
ベルリン周辺のブランデンブルク州には20のブドウ畑があります。
どれも比較的新しいようです。
今後のドイツワインの展開から、目が離せません。
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