ドイツ語とドイツにまつわるお話

ドイツ語スカイプレッスンのネアグロッサのブログです。 ドイツ語とドイツに興味がある方に、様々な情報を発信。

Dezember 2016


http://bilder.bild.de/fotos-skaliert/sieht-den-klimawandel-gelassen-aber-aufmerksam-dr-rowald-hepp-vor-seinem-weingut-schloss-vollrads-47339390-42339308/2,w=993,q=high,c=0.bild.jpg


欧州が年々、暑くなっています。

気候変動はいろいろなところに影響が出ていますが、ワインづくりにも、ここ数十年で大きな変化が生まれています。


ドイツでワインといえば、モーゼルやラインガウが有名です。


http://www.weinhaus-botzet.de/img/weine_mosel_b1.jpg



ワイン生産の北限といわれる北緯50度付近に位置しています。


一般的にはワインといえばフランス、イタリア、スペインが有名です。

地中海地方は乾燥した夏と雨が多い温暖な冬によって価値の高いブドウが栽培できるのです。

赤ワインが主流です。


一方ドイツの気候に適しているのは白ワイン。

白いブドウは高温を必要せず、冬の厳寒と夏の多雨で繁茂します。


http://www.weinhandel-wein.de/wp-content/uploads/2014/07/Riesling.jpg

ドイツワインを代表するリースリング



北ドイツは寒さが厳しいため、ブドウ栽培に適さず、今までは主に南、南西ドイツのみでした。


このドイツ=白ワイン、栽培の北限が北緯50度というこれまでの常識が、ここ数十年で覆されつつあります。


気候変動に早期に着目していたワイン製造者たちは、すでに90年代に地中海産赤ブドウ栽培を試みました。そして、成功を収めてます。


ブドウ栽培にとって気候変動は悲劇ではありません。ドイツの夏は地域によって最大で2度も気温が上がっているといいます。植物の生育期間が長くなり、ブドウとワインの品質を高めているのです。


今までスペインやフランス、イタリアだけで育ったブドウの品種がドイツでも栽培できたら、ドイツは新たな赤ワインの国にもなりえますね。


一方で、企業にとっては挑戦的課題も。

従来のような栽培法を続けるわけには行きません。気候変動から利益を得るには、古い習慣を捨てて新しい戦略を練る必要があります。


気候変動によってブドウの含有成分も変ります。糖度が90度を超えるようになりました。

砂糖が多いとアルコール度数が高まり、酸味が減るといわれます。


糖度と酸味の比率が変ることで、ドイツのリースリングにも影響を与えます。


氷結したブドウから造られる アイスワインにとっては温かい気候は良くなく、栽培地が北に移動するかもしれません。


http://img.fotocommunity.com/eiswein-659a7f72-4433-4446-a06f-85f3b62454bd.jpg?height=1080


ドイツでは日照量が多すぎるという問題まで発生しています。生産者は、ブドウを太陽に向かって斜めに栽培して、お互いに陰になるようにするなどの工夫をしています。


北のバルト海でもずいぶん前からブドウ栽培が試みられているそうです。北ドイツ、南イングランド、ポーランド、スカンジナビア諸国では約10年前からブドウ栽培が始まっています。


最北のワイン畑は、今ではドイツ北端のジュルト島 (Sylt) となりました。


ベルリン周辺のブランデンブルク州には20のブドウ畑があります。

どれも比較的新しいようです。


今後のドイツワインの展開から、目が離せません。

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"Weihnachtsmannfreie Zone" という運動があるの、ご存知ですか。

「サンタクロース禁止地区」という意味。

ドイツのカトリック系団体 Bonifatiuswerk が2002年から行っているロビー活動なんです。




左:オリジナル!   右:ニセモノ!


南ドイツのPassauで行われています。

 大衆向けに人工的につくられた商業的なサンタクロースを廃止し、替わりに聖ニコラウスを復活させるのが目的です。

伝説では聖ニコラウスは、貧しい家庭の3人の娘が娼婦にさせられそうになっていたところ、3日続けて窓から金の玉を投げ入れ、娘たちを助けたといわれています。

ニコラウスは善と隣人愛を体現していると。

聖ニコラウスは、こどもとパン屋と船乗りの守護聖人として崇められ、12月6日の聖ニコラウスの日にはドイツの一部でお祝いがされます。


聖ニコラウスのイコン


聖ニコラウスは司教司教帽をかぶり、司教杖を持ち、 ループレヒトという従者とともにやってきて、良い子にはお菓子を与え、悪い子にはルプレヒトがモミの小枝で鞭を打ちます。



ドイツではもともと、12月25日にプレゼントを贈る風習はなく、12月6日に、ニコラウスがプレゼントを持ってやってくるのが伝統でした。

歴史家によると、19世紀にはすでにサンタクロースによる聖ニコラウスの排除が テーマとなっていたらしいです。

1900年のミュンヘンの新聞では「クリスマスの祝祭の脱キリスト教化」が恐れられていたそうです。





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12月4日にオーストリアで大統領選挙の投票が行われます。

「極右」と呼ばれている自由党の支持率が政党別でトップです。

自由党は政権にも入っていたことがある政党で、欧州では異例です。

オーストリアの人権団体SOS Mitmensch広報担当者によると、オーストリアにはベルギーやドイツに存在する「隔離線」、つまり極右を締め出そうとする政治議論がないといいます。

理由はナチスの過去に反省がないから。

自由党FPÖは70~80年代前半頃はリベラル路線でしたが、イェルク・ハイダーの選挙勝利で右派ポピュリズム、一部は極右へ方向転換しました。

ハイダーによって政党見取り図に変革が起きたとき、大連立政権は「隔離線」を引く機会を逃したそうです。

 FPÖはネオナチとつながっていると主張。歴史上、FPÖは右派ポピュリズムと極右の間を揺れてきたが、現在は極右が支配していると言えるのだそうです。

オーストリアとナチスに関しては、「加害者研究」は数年前に始まったばかりといわれます。


ユダヤ人への財産返還問題も明らかになっていない状況です。

オーストリアが過去と向き合おうとしてこなかった理由は、連合国の責任とも。


1943年の文書で、オーストリアはナチス支配の最初の犠牲者と表現されました。

モスクワ宣言です。

オーストリアは「ヒトラーの侵略政策の犠牲となった最初の自由国」とされ、

ナチス犯罪の追及は50年代には実際に終了してしまいました。


ヒトラーを支えたオーストリアの政治家は戦後も公職につきます。

オーストリアの3分の2のユダヤ人はオーストリア・ナチスに殺害されたにもかかわらず、巧みな交渉でイスラエルへの多額の賠償金支払いを逃れました。


戦後70年にあたる2010年のアンケート調査で、オーストリア国民の6割が過去の歴史の反省に反対の見方を示しました。00年の結果とほぼ同じだったそうです。

オーストリア人はナチスの過去に向き合う意欲を持っていないことが示されました。


さて、最後に、オーストリアとナチスの関係が描かれている傑作映画があるので、ご紹介します。

「愛の嵐」(ドイツ語: Der Nachtportier)(1974年)というイタリア映画です。



オーストリアナチスと、自由党のことが描かれている映画で、オーストリアの政治状況がよくわかります。


シャーロット・ランプリングが上半身裸で、ナチスの軍帽、サスペンダーを身につけた姿はとても有名ですね。

ダーク・ボガードもとても素敵です。




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きょうから12月。早いですねえ。

12月は師走といいますが、なんで「師」が「走」るんでしょうか?

ドイツ人に説明を求められたら、どうしましょうか。

師走は諸説あるようですが、こんな説明はいかがでしょう。

Der Monat Dezember heißt in Japan "Shiwasu".
"Shiwasu" bedeutet, dass sogar die Lehrer, die sich sonst nicht leicht aus der Ruhe bringen lassen, in diesem Monat geschäftig hin und her rennen.


普段は落ち着いている先生も、この月はせかせかと走る回るから、ということです。

12月は本当に忙しいですよね。
1カ月が文字通り飛ぶように wie im Flug 過ぎて行きます。

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