ベルリン王宮(Berliner Stadtschloss)が再建されることが決まっているのですが、
12日に定礎式が行われました。

ベルリン王宮とは何か、ご存知ですか。

これは完成予定のCGです。

こんな風に再建されます。



2007年に連邦政府は王宮を再建し、ベルリン市の文化の重要拠点「フンボルトフォーラム」とすると決定しました。


学術・知識の代表とされるフンボルト兄弟の名にちなんでいます。


(ゲーテ・インスティチュート所長、レーマン氏の発案といわれます)


コンペで選ばれたイタリアの建築家フランコ・ステラの案では、建物を通り抜ける歩行者通路を新たに作ることで城を「公共の場」とする計画。


王宮再建はベルリン中心部の博物館島、ルストガルテン、ベルリン大聖堂、ウンターデンリンデンからなる歴史地区に統一感を持たせ、歴史的価値を高められるとしています。



2019年に完成予定です。


現在はベルリン・ダーレムにあるアジア・アフリカなど非ヨーロッパ諸国の美術を移して展示したりするそうです。


再建費用は総額5億9000万ユーロ。


このうち連邦が4億7800万ユーロ、ベルリン市が3200万ユーロ、バロックのファサード費用の8000万ユーロは寄付を募ります。


寄付は現在までに約2000万ユーロ集まりました。

ベルリン市長は、寄付が集まらなければ連邦政府が変わりに支払うべきだと言っています。


この再建には多くの批判があります。

2年前、„No Humboldt 21“ という反対運動が起きました。


王宮再建は「ユーロ中心主義で復古的」と批判されました。


ダーレムの所蔵品は植民地時代の略奪品であり「略奪されたすべての展示品の公開」を要求。フンボルトフォーラムで展示される対象物は精査されるべきと主張されました。


世論調査ではドイツ人の3分の2が再建に反対しているようです。


フンボルトフォーラムはプロイセン文化財団の欧州外の美術コレクション、フンボルト大学の学術、ベルリン州立図書館の3つを合体させ、年間300万人の来訪者を見込んでいます。


しかし、魅力的なアイデアが欠けているといわれています。


「魂」がないとプロイセン文化財団パルツィンガー所長は述べています。


フンボルトフォーラムの発案者・レーマン氏は、「みんな他人のことはお構いなしに自分の仕事でせかせかしている。こんなことはやめなければならない。今は政策が求められている」と現状を批判しています。


また、専門家によると、バロック建築を再現するための石像彫刻家は数百人が必要だが、実際はほとんど足りないそうです。

ヘルムート・シュミット元首相は王宮再建に反対を表明していました。


再建費用の大部分はベルリン市ではなく、連邦政府が負担することについて特に批判をしています。


「一体誰が連邦の城を必要とするのか。他人の金を使うベルリンの尊大さは驚くべきだ。他人に面倒を見てもらうことにかけてはベルリン市民は昔から立派だった」。


問題が多い再建計画。

ベルリンは設計ミスによる新空港開港の度重なる延期でその名を落としてしまいました。

コンセプトが明確でない王宮再建も、多難が予想されそうです。。。


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