ヒトラーの「我が闘争-校訂版」が、来年1月に刊行されることとなりました。
ミュンヘンの現代史研究所によると、ヒトラーの自殺とナチス政権崩壊後の1945年、連合軍は版権をバイエルン州に譲渡。
バイエルン州政府はこれ以降、この版権を利用し、すべての新版の出版を阻止してきました。
「我が闘争」は、反ユダヤ主義者や極右勢力、その他の反民主主義者にとって、今日に至るまで惹きつけるものをもっていたからです。
これまでドイツ国内では、古書店やネット上、あるいは合法的に印刷された英語版では読むことができました。
世界中で毎年、新たな読者や扇動者を獲得してきたのです。
歴史家のマティアス・ケスラー氏は、
「発禁にすることはこの本をさらに面白いものにしてしまう。
世界中で印刷されており、ネットでも入手できるのに、発禁の意味がどこにあるのか。
中身について話し合い、知ることで相応の行動を取れる。
この本はしかし、ファシストにとっての手引書でもある。
だから私は、この本に何が書いてあるか、どう実行するのか、言葉ではどう行うのか知りたいのだ」
と語っています。
現代史研究所はファシストや狂信主義者に魅力を引き起こすというこの事実に対抗し、ヒトラーの本が実際、いかにひどいもので、冗長なのかを明らかにする計画を立て、校訂を続けてきました。
次回は、校訂版の内容について書いてみたいと思います。


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