今年はドイツ・バイエルン州で「ビール純粋令 Reinheitsgebot」が公布されて、500年が経ちました。
7月22日~24日にバイエルン醸造者組合と民間の醸造会社はこれを祝し、
ミュンヘンでビール祭りを開催します。
バイエルンの郷土料理とともに純粋令によって作られたビールを提供。
舞台では様々なショーや歌が披露されるということです。
1516年4月23日、「ビールは麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」 との法令が公布されました。
今日まで通用している食品に関連する法律としては世界最古。
また、ビール純粋令では人工香料、着色料、安定剤、酵素、乳化剤、保存料は使用してはいけません。
これによりビールの醸造は労力を要することになりますが、
印象の強いビールにするには「醸造での正確さと純粋さは最重要」
とビールソムリエの初代世界チャンピオンは語っています。
「ビール醸造業界が過去数年の食品スキャンダルから距離を置くことができたのは、
原料を限定することで、継続的な残留農薬や有害物質の検査を可能としたからに違いない」
とはバイエルン醸造者組合会長。
ビール純粋令の今日的意義は議論の余地がないと胸を張っています。
一方で、例えばオーストリアの醸造主任連盟は、
例えばベルギーのフルーツビールやコリアンダー・オレンジピールで風味付けした
ヴィットビールなどと比べた場合、
ドイツのビール純粋令は醸造者からビールの可能性を奪っていると考えています。
しかし、2014年春に行われた調査によると、
ドイツ国民の85%がビール純粋令は今後も存続してほしいと答えていることが分かりました。
今年は様々なイベントが行われるほか、ドイツ郵便は記念切手を発売します。
ビール業界は全国で500周年を祝い、限定版のビール瓶の王冠やラベル、グラスのほか、
ビール純粋令発行の日に醸造する特別なビールを販売するそうです。
ビールに4つの原料しか使用が許可されていないにもかかわらず、
ホップは180種類、麦芽は40種類、酵母は200種類存在するといわれています。
ドイツビールの数は膨大で、
毎日種類の違うビールを飲んでも15年以上かかるというから、すごいですね。
そもそもビール純粋令の目的は、ビール生産の規則づくりのほか、
市民に手頃な価格で体に良いビールを提供することと、
大麦の使用を優先させることでパン作りで重要だった小麦やライ麦の使用を制限することでした。
当時のビールは、香草や香辛料、果実、また毒草さえ混じっているものもあったのです。
出典:ヴェルト
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