ドイツ語とドイツにまつわるお話

ドイツ語スカイプレッスンのネアグロッサのブログです。 ドイツ語とドイツに興味がある方に、様々な情報を発信。

カテゴリ: ドイツの本





Hänsel hört wie Mutter spricht: "Mehl und Milch, das hab ich nicht. Kann den Kindern nichts mehr geben. Wovon sollen sie nur leben"? Ach, wie ist das Herz ihm schwer. Denn es hungert ihn schon sehr.

お母さんのつぶやきをヘンゼルは耳に。「小麦粉とミルクがないわ。こどもたちにもうあげられない。こどもたちはどうしたら生きていけるの」。ヘンゼルのこころはつぶれる。飢えてしまうんだ。


Noch ein letztes Stücklein Brot bleibt den Kindern in der Not; Dann gehts morgen aus dem Haus in den großen Wald hinaus. Vater muß ja Bäume schlagen, Mutter Holz zusammentragen.

困ったときのパンはまだ少しある。あしたは家を出て大きな森へ行く。お父さんは木を切って、お母さんが運ぶ。



Plötzlich sind die Kinderlein in dem Walde allein; Denn sie liefen kreuz und quer, finden nun den Weg nicht mehr. Endlich legen sie voll Kummer, unterm Baume sich zum Schlummer.

突然こどもたちは森においてけぼり。あちこち歩いても道は見つからない。
苦しみいっぱいで横になり、木の下でまどろむ二人。


Als sie nach langer Nacht Wohlbehalten aufgewacht, Wandern sie beim Sonnenschein weiter in den Wald hinein. Ei, da steht ein Knusperhaus! Das gibt einen feinen Schmaus!

長い夜を無事に過ごして目を覚まし、お日様の光の中、森を進むと、あれまあ、なんとお菓子の家!
素敵なごちそうだ。


Oh Weh, die Hexe fing sie ein, Hans muss in den Stall hinein. Gretel muss am Herde steh n, Ach, wie wird s dem Bruder gehn? Von dem Dache krächzt der Rabe: "Wirst geschlachtet, dummer Knabe!"

ああ、ひどい、魔女がこどもたちを捕まえて、ハンスは家畜小屋、グレーテルはかまどに立たせられた。「ああ、お兄ちゃん大丈夫かな」。屋根にはカラスがかあかあ鳴く。「馬鹿な小僧め、お前を殺してやる」。


Aber Gretel, voller Mut, schiebt sie in die Ofenglut. Brennen muss die Böse dort! Hans und Gretel laufen fort. Finden glücklich dann nach Haus. Und das Märchen ist jetzt aus.


しかしグレーテルは勇気を出して、魔女をかまどの火の中へ押しこんだ。悪いやつは焼かれろ!
ハンスとグレーテルは逃げ出した。道をみつけてさあ家に帰ろう。メルヒェンはこれで終わり。

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ドイツでのヴィーガン生活・動物愛護についてつづったこちらのブログも、遊びに来てください♪
ドイツでヴィーガン生活~人、動物、環境の調和を目指して~
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「我が闘争」は、ヒトラー没後70年の15年12月31日に著作権が切れます。

ミュンヘンの現代史研究所はこれに合わせ、学術的注釈のついた版を新たに出版します。

著作権が切れる直後の2016年1月4日に刊行。


批判的な注釈の中心は、

どのようにヒトラーの主張が生まれたか、

どのような意図でヒトラーはそれを追求したか、

同時代ではヒトラーの主張に対してどのような社会的支援があったか、

1933年以降の影響は何か、

という問題設定がされています。


「我が闘争」の新版刊行で、歴史教育や政治教育に貢献ができると研究所は考えているようです。


ヒトラーのプロパガンダを解体し、この本の象徴的力を奪うのが目的。


「我が闘争」のイデオロギー・プロパガンダ的、あるいは商業的悪用を防止できるということです。


歴史学者のクリスティアン・ハルトマンの監修の下、現代史研究所からは二人の歴史家が新版に取り組んでいます。


このほか、5人の歴史家、また、ドイツ語ドイツ文学、人間遺伝学、日本学、ユダヤ学、芸術史学、教育学、経済史学など他分野からの代表者も校訂に加わっています。


カラー図版入りで約2000ページ、5000の注釈つき。


百科事典のように編集されているそうです。




企業が商業目的に販売するのを防ぐため、現代史研究所の出版社から発行し、完全な統制の下におきます。


現代史研究所はこの本で儲けるつもりはないため、「原価」で販売しようとしていますが、


図書館に置けるような水準にするために、印刷や装丁は高級なものにするそうです。


2巻本の価格はこれに応じて98~158ユーロとなる予定ということです。



なお、注釈がついていない版は、著作権切れ後も発禁対象となるそうです。


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ヒトラーの「我が闘争-校訂版」が、来年1月に刊行されることとなりました。


ミュンヘンの現代史研究所によると、ヒトラーの自殺とナチス政権崩壊後の1945年、連合軍は版権をバイエルン州に譲渡。

バイエルン州政府はこれ以降、この版権を利用し、すべての新版の出版を阻止してきました。

「我が闘争」は、反ユダヤ主義者や極右勢力、その他の反民主主義者にとって、今日に至るまで惹きつけるものをもっていたからです。

これまでドイツ国内では、古書店やネット上、あるいは合法的に印刷された英語版では読むことができました。


世界中で毎年、新たな読者や扇動者を獲得してきたのです。


歴史家のマティアス・ケスラー氏は、


「発禁にすることはこの本をさらに面白いものにしてしまう。


世界中で印刷されており、ネットでも入手できるのに、発禁の意味がどこにあるのか。


中身について話し合い、知ることで相応の行動を取れる。


この本はしかし、ファシストにとっての手引書でもある。


だから私は、この本に何が書いてあるか、どう実行するのか、言葉ではどう行うのか知りたいのだ」


と語っています。



現代史研究所はファシストや狂信主義者に魅力を引き起こすというこの事実に対抗し、ヒトラーの本が実際、いかにひどいもので、冗長なのかを明らかにする計画を立て、校訂を続けてきました。


次回は、校訂版の内容について書いてみたいと思います。




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クリスマスが近づくと読みたくなるお話…

心が温かくなる、素敵な物語をご紹介します。

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アーダルベルト・シュティフターという作家をご存知ですか。

1805年、オーストリアのベーメン(ボヘミア)生まれ。

ベーメンというのは今のチェコですが、当時はオーストリア領。

シュティフターは森に囲まれた自然豊かな環境で、厚い信仰を持ち、文学や芸術を愛する青年として育ちます。



画家でもあったシュティフターは文学作品のなかで、故郷の森を繰り返し描いています。


彼の作品には英雄は出てきません。

ドキドキワクワクするような展開が待っているわけでもない。


でてくるのは、自然の中で暮らす、ありふれた人たち。


日常のささやかなものにこそ偉大さがある。シュティフターはそう考えたのです。



ふつうの人々の質素で節度をもった生活を、愛情を込めて書いています。

ニーチェやトーマス・マンといったドイツを代表する思想家・作家も、シュティフターをこよなく愛し、賛辞を惜しみませんでした。



シュティフターの代表作『石さまざま』は、6篇の小篇作品からできています。

「みかげ石」「石灰岩」「電気石」「水晶」「白雲母」「石乳」。

『水晶』はそのうちの一篇です。



オーストリアの山村に住む兄弟が、祖父母を訪ねた帰り、雪山で迷ってしまうというお話。


心がほっこりする、素敵なストーリーです!


そして幻想的で、なぜか心に染み入るのです。




ドイツ語を学習のみなさま、もしA1のレベルを終了されていて、簡単なドイツ語を読めるという方には、

初級者用に書き直されたシュティフターの「水晶」のPDFを無料で差し上げます。

プロクセノスの下記ホームページの「お問い合わせ」から、ご連絡ください。

(ご氏名、メールアドレスをお伝えください)

よろしくお願いします。

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